ぺてん師列伝 あるいは制服の研究 種村季弘

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ぺてん師列伝―あるいは制服の研究
種村季弘
河出文庫 1986

ぺてん師の武器は嘘言と演技である。しかも彼らは出生、性、身分、住所など全ての面でアイデンティティを欠く不定形な存在である。彼らは体制に外にあり、ある日突如として、体制の象徴である制服を身にまとってその内側へと進入する。ドイツ軍大尉、プロイセン王子、ザクセン選帝侯太子、軽騎兵将校などと思わせると、俗物どもは喜んで金品を差し出し、ぺてん師たちは容赦なく巻き上げる。そして欲の皮のつっぱった紳士淑女を手玉にとり、混乱と哄笑を残して周辺の闇へと消え去っていく。大笑いののちにハタとわが身を振り返らざるをえない、西欧の実話にもとづく人間悲劇/喜劇。―種村季弘の痛快エッセイ

目次
ケペニックの大尉
制服の無頭人
二人のヴィルヘルム
贋のプロレタリア
王子と乞食
贋の王子
女ぺてん師ザビーネの冒険
少女服の法学博士
ブダペストの赤と黒
女闇公房の使者
贋金の作り方
贋金の使い方
文庫版あとがき

近世から近代にかけての西欧にて世間を誑かした人々に関する評伝。心理的に共通する構造として自身の中に在る巨大な索漠を隠蔽すべく外面と其の延長である祝祭空間とを堂々たる威風でもって虚飾するという態度。物理的な身体の記名性に対する滅殺を前提とした権力の匿名的な行使に打ってつけの制服。社交における肝要はコンテンツ以上にマナーであるという達観。零や無限大との関係においては全く立たない歯。等々の考察を通じてペテン師とは大衆が自身の内に予め組込まれた騙られることへの無意識的な欲望を満たすために捏造した影の存在かと理解。

これ読むと、価値観の逆転、越境、それも鮮やかに瞬時に行われる対極から対極への大転換~読んでるこちらも興味を持たずにはいられなくなる。そうした転換を容易に起こす制服。たかが服だけれども、外面の一要素にすぎないけれども、それに大いに人は翻弄されるし、規定されるし、またある集団だけでなく国をあげて同じような装いが強制、要請されるシチュエーションを想像したらそら恐ろしいし。(レビューより)

全体にヤケが見られますが書き込みはありません

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